仕事で大事なプレゼンがあるとか、多くの人の前で発言しなければならない又は営業や就職面接などで誰かと話さなければならない時、不安を感じたり、緊張したりしませんか?
人前で話すことや、何かにチャレンジする時自信をなくしたり尻込みしたりする人をたくさん見かけました。でも、もっと軽やかにチャレンジしてもいいと思うのです。
私自身はこれまで営業としてかなりの数の商談を成功させたり、数百人ですが人前で話す機会も多くありました。その実際の経験や、後に得た気づきから不安や緊張を取り除く方法をお伝えします。
緊張せずに話せるだけで目的達成の度合いも高いよ。
でも、誰にでもできるかな?
大丈夫、誰にでもできます。
不安や緊張、その不快感はどこで起こっているのか
不安になったり緊張したりすると、手が震えたり、心臓の鼓動がバクバクと音をたてたり、トイレが近くなったり冷や汗が出たり、あなたの体はとても忙しくなります。
それは、あなたがそうしようと思ってしているわけではないのですが、大元を辿ると自分でそう指示しているということがわかります。何かからあなたを守ろうとして無意識に体が反応しています。快の状態ではないと体は思っています。
その不快感の原因は、何かに対する不安や恐れです。そして、それは幻想です。
失敗したらどうしよう、人に笑われたらどうしよう、人に何て思われるだろう!悪口言われないかな?など、実際に起こってもいない事を心配しているわけです。
そんなことは思っていないという人も居ますが、では、その不快感はなぜ起こっているのでしょうか。
人前に出ると緊張するからと言う人の緊張する理由をみてみると、(失敗したら)恥ずかしい、うまくできないかもしれないなど、やはり起こってもいない妄想にたどり着きます。
間違った思い込み
不安や緊張の前にあるのは、これまで生きてきた中であなたが選んできた情報の積み上げです。
- 授業中に手を上げて発表したところ、みんなに笑われてしまった。
- テストの点数が悪くて叱られた。
- 発表会で友達が緊張しているのを見た。
- 親や先生から「それは間違っている」と教えられた。
他にもいろいろあるとは思いますが、このような些細な出来事が積みあがった結果、あなたの思考が形成されていきます。これが逆に
- 発表が多くの人の賛同を得た。
- 楽しんだら褒められた。
- 周りの人々も自由に表現しているのを見た。
- 多くの人前で発言するのを楽しんだ。
という感じの体験を積み上げてきたなら先ほどの体験の時とはまた違った思考が形成されていると思います。
ただ、これは外的要因が原因のように見えますが、体験はどれも自分が選択できることなのです。
前者と後者の違いは何でしょうか?
前者の項目を読んだ時、マイナスな印象を受けませんでしたか?
「授業中に手を上げて発表したところ、みんなに笑われてしまった。」そして、どう思いましたか?
A:「笑われて恥ずかしかったので、なるべく発表しないようにしよう!」
B:「自分はユーモアがあるな!一瞬でみんなを笑わせることができた。もっと笑わせよう!」
AとBどう思おうが自由ですが、Aを選んで進んでいくと、次の選択肢も恐らくAと同じ属性のものを選んでしまいがちです。でも、本当はあなたはBの方に進んでいきたいと思っていました。
これを間違った思い込みと言います。
間違った思い込みを修正する
間違った思い込みは、思い込みなので、そのままでは修正されません。だって、それが正しいと思い込んでいますから。
ただ、それが間違った思い込みかどうかを確認する方法はあります。それは、
不快感です。不安です。恐れです。
それらを感じた時には、あなたの中に何か間違った思い込みがあります。
あなたの現実はあなたの内面で作られています。不快感や不安、恐れを意図的に排除して修正すれば、あなたは望んだ方向へと進み始めることができます。
今ここで、重要なのは「意図的に」修正するというところです。システムも自動修正が機能していない場合は手動修正が必要です。同じように思い込みも自動修正できないので意図的に修正するのです。そして、それは可能です。
次にその方法をお伝えします。
具体的な不安や緊張を取り除く方法
その方法はとても簡単です。
簡単ですが慣れるまでは少し時間がかかったり、コツをつかむのに練習が必要かも知れません。それでは3ステップをご紹介します。
- 現実と切り離す
- 思い込みをあぶりだす
- 望ましい感情を上書きする
1.現実と切り離す
今持っているその不安は目の前で起きていません。そして、それが起こるかどうかもまだ決まっていません。それが起こっている場所は今のところあなたの中だけです。
それが、現実ではないと確認して理解してください。
2.思い込みをあぶりだす
不安なのはなぜ?➡〇〇だから
〇〇なのはなぜ?➡××だから
××なのはなぜ?➡
自分の中で質問とその理由を繰り返して、深堀していきます。質問がなくなるまで自問自答を続けます。質問の答えが「わからない」と思う時もあるかも知れませんが、そう思っている(原因を作っている)のは自分なので、必ず答えは知っているはずです。
それでも、答えが出てこなかったら、その質問は置いておいて「そうなんだぁ~(そういう疑問を持ってるんだね)」と返してください。
質問がなくなったら、思い込みはフラットな状態になっています。
3.望ましい感情を上書きする
2の段階まできたら、3は意識しなくてもほぼ出来ていると思いますが、確固たるものにするためにあえてやってみてください。
その不安に思っている事の逆、つまり「どうであったら安心なのか」の安心の方にフォーカスします。そして、その安心のイメージを自分の中で広げていきます。
不安なシーンの方が容易に想像できるのかも知れませんが、それは思考の癖でしかありません。逆にそれができるのなら安心なシーンの想像(創造)もできるはずです。
自分が本当に欲しているのは「不安」ではなく「安心」であると宣言して、その様子をイメージして自分の中を安心で満たしていきます。
パソコン(頭の中)の思考というファイルを開くとそこには「不安」と書いてありました。あなたは、それを「安心」に書き換えました。ファイルを閉じるときに「上書き保存」を選択してくださいね。
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