あてにならない記憶(体験談)

体験談
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たまに記憶が重なって再生されることはありませんか?

ホログラムを重ねるように、一方ではその映像を否定しながら見て、もう一方では肯定しながら見ています。また、同時に違う記憶を再生しています。

持っていないはずのものがそこにある(もっている)記憶とそこにない(もっていない)記憶が同時に再生されます。

おかしいなと思いながらそのまま時間が経過するとどちらかの現実に決定(固定)されます。

今日は、私が体験した二重記憶をお伝えします。願望実現とはあまり関係ないかも知れません。

2つのくま手

つい最近の話です。

雑草をとる用のこんなくま手の話です↓

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私は庭でお花を育てています。庭いじりをするときにまず倉庫から道具を全部持ってきてから始めるのですが…

移植ゴテ(スコップ)や根切り(雑草の根を切るもの)などと一緒にくま手も取り出しました。上の画像のような爪の部分が丸いフォルムのものです。すると、手にとったはずなのにもう一つ別の形のくま手が倉庫に残っていました。

おかしいなとおもいながら角ばった方のくま手も手にとり庭へと向かい手に持ったいくつかの道具を椅子に置き、くま手だけを持って庭に入りました。折り畳み式の椅子をセットして、ジャッジャッと土を掻きながら無心で雑草をとっていきます。

その時の私の頭の中は雑草の事・くま手のこと・ブログのこと・植え替えのこと・無でした。

作業しながら、本当にくま手を2本持っていたのか疑問に思う自分も居ました。確かにその形状のくま手は両方所持したことはありますが、同時に持っていたのかな?でも、ここにあるってことは持っていたのか?昨日まではなかったような気がするなどという複数の違う記憶がごちゃごちゃしていました。

今すぐにハッキリさせる必要もなかったのでのんびり雑草をとりながら瞑想に似た状態の中に居ました。

場所を移動して別の場所の植物の手入れをしようとした時、さっきまで持っていたはずのくま手が見つかりません。

どこかに置き忘れたのだろうと、椅子の上にあるもう一つのくま手を取ってきました。

そのくま手を使いつつ、おかしいな?なんでくま手がないんだろう?という思考が湧いてきました。さっき使っていたはずのくま手がないという事と、もともとくま手は1本しか持っていなかった記憶が絡まりはじめました。

日が暮れて作業を終えて道具を片付けようと庭に点在させてしまったものを回収してまわります。でも、最初に使っていた丸い方のくま手がどうしても見つかりません。

最初に掻いた跡の残る土のそばにもありません。おかしいな…

手元に回収できた道具だけを綺麗に洗浄しながらふと、元々くま手は1つじゃなかったっけ?という思考が浮かび、じゃあ何故あの時倉庫で2つのくま手を発見したのだろうと思いました。確かに手にとった感触も残っています。

このような記憶のバグはたまに起こります。恐らく誰にでも起こると思いますが、人はそれを勘違いで済ませているのだと思います。

なので、私もわざわざ勘違いだと思う事にしました。勘違いではないのですが、実際くま手が2つある現実では矛盾が生じてしまうのでくま手が1つである現実に統合されました。丸いフォルムのくま手はかつて所有していたものということで折り合いを付けました。

不思議だと思えば不思議だし、勘違いだと思えば勘違いです。現実はゆるゆるなのです。

記念品が2つ

こちらは、説明できない事なのですが、もう私の現実ではそちらに統合し固定されています。

数年前に会社の同僚が退職のお礼品(記念品)として色んなものをくれました。義理堅い人だったので、表向きに社内でみんなに渡すものと同じものももらいましたが、個人的に数人集まり送別会をしたときにも又別の物をもらいました。

個人的送別会で渡された紙袋にラッピングされたものをその場で開くと、可愛いタオルが入っていました。通常のどこにでもあるようなものではなく、動物のアップリケがタオルから少しはみ出しいるデザインのものでした。

実際の物ではありませんが、こんなイメージです。実物はもう少しカラフルなものです。

その場にいた3人に同じものが渡されました。タオルはその時、その袋の中に1枚入っていました。

基本的に我が家では可愛いタオルは子供が学校に持っていく用になってしまいます。

子供は気に入ってそのタオルをよく使っていたので、洗濯の回数も増えていきます。

ある日、洗濯物を畳んでいると、その動物のアップリケの付いたタオルが2つあるのです。ビックリしました。

すぅー(息を吸う)…あれっ?このタオルって…2枚だった?

どう考えても、今までの私の記憶ではこのタオルは1枚だったので、2枚畳んだのも初めてでしたし、タオルを仕舞う棚にそのタオルが2枚あるのも初めて見る光景でした。

でも、そこにタオルは2枚あります。

どういう事なのだろうとは思いましたが、普段から現実に対してはそんなこともあるよねというスタンスなので、それをどうこうする事もなく、2枚のタオルが存在する世界に生きています。

くま手の時は最終的に「ない」世界へ移動しましたが、タオルの時には「ある」世界へと移動したのだと理解しています。

黒猫リプレイ

これは、もうずいぶん前の事で、現実のしくみが知りたくて追いかけていた頃のことです。この頃は同時に記憶のしくみや脳科学にも興味を持ちそのような書籍やweb上のテキストを読み漁っていました。

予備知識として、うちには猫が居ますが色はグレーです。

私はその日、特別な日でもなく、日常で普通に買い物か何かで出かけようとしていました。そんなシーンでの出来事です。玄関で靴をはいていると、家の中から飼い猫の黒猫が外へ逃げようとしました。

あっ!と思った瞬間に、家の中から又黒猫が同じルートで外へ出ようとしました。

何度も黒猫が逃げようとします。

目の前にあるのに、目の前にはありません。

黒猫が玄関から逃げるというイメージが頭の中で何度もリプレイされているのです。

目に見えてるのか、頭の中のイメージなのか区別がつかないのですが、私はこれが現実ではないという証拠を探します。だって、うちの猫はグレーだから…。

現実ではないという証拠を探し始めたと同時にその映像は目の前から頭の奥にスイッチされてしまったように、「記憶」という引き出しに収納されてしまいました。

その間、時間にして秒とかそれ以下くらいのすごく短い時間です。その一瞬に黒猫が逃げる映像を何度も見るという不思議な体験でした。

記憶はあてにならない

私はその時、記憶も脳もあてにならないなと、バグが多いなと思いました。

普通、多くの人は辻褄が合わない事を無理やり関連付けて辻褄合わせをしようとします。そして、現実を自分にとってスムーズに運用しようと自動運転です。いちいちその証拠を熟考しながら生きているととても疲れるし先に進まないからです。

でも、私のような体験を本当はみんなしてると思います。選択決定する前の現実は何も固定されておらずゆらゆらと無限の可能性だけが浮かんでいる状態だからです。

わざわざ辻褄なんて合わせなくてもいいと思います「そんなこともあるんだな」と思考をゆるめておけば、何が起きても驚かないし、願望が実現することを拒否もしません。

記憶や思い込みにしがみつき、精一杯頑張って願望が叶わない辻褄を合わせているのは自分だったという事に気づいてもらえたらいいなと思ってこの記事を書きました。

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