過去改変の方法

現実のしくみ
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過去を変えたいと思った事はありませんか?過去を変える事はできるのでしょうか。

何故過去を変えたいと思うのか、過去とは何なのかを踏まえてお伝えしていきます。

過去を変えたいという思いの正体

あなたは、なぜ過去を変えたいと思うのでしょうか。

あの日、あの時の、あれを後悔しているからですか?それとも、

今のあなたは、現実に不満があるからですか?

その両方でしょうか。

何故過去を変えたいと思っているのかを自分なりに分析してみることをおすすめします。

それによってどこにどのようにアプローチしたらよいかの発見に役立ちます。

過去を変えたあなたはどうなるのでしょうか?

今とは違うあなたになるのでしょうか?今とは違うあなたになりたいのでしょうか?

過去を変えたいという思いは、つまり、現在を、現実を変えたいという思いから成り立っています。

過去とは何なのか

過去とは一般的には過ぎ去ったものとか、かつて体験したこと・もの、と表現されます。

ただ、それが真実なのかと問われたら、それを証明する術はありません。

なぜか?

今、あなたの目の前にそれがないからです。

確かにあった、確かに見た、確かに体験した。でも、それはあなたの頭の中だけにしか存在していない出来事なのです。

その記憶がいつどのように創られたのか説明ができません。

たった今、あなたの頭の中にその記憶がつくられましたと言われても、それが本当だとも嘘だと言い切れません。

その証拠をあなたは持っていません。

それ(過去)が確かに起こった出来事である証拠をあなたはもっていないのです。

きっと、あなたは「いいえ、違います。」と言い、その理由を述べるかも知れません。

「この傷はあの時できた。」「この本はあの時買った。」など、今目の前にある現実を指して、それを過去の記憶の証拠と言い張ります。

ですが、本当にそれは証拠となりますか?

あなたは、今過去改変をしようとしています。

あなたが今採用している物理的法則、ルール、常識…それらを持ったままでは過去改変は難しいかも知れません。

なぜなら、あなたは今「過去改変なんてできない」と思っているからです。なぜ、そう思うのかは、あなたが今保持している価値観、思考、意識などからですが、それすらも、あなた独自のルールを頭の中に作り上げているだけなのです。

思い出はどこにありますか?

過去はどこにありますか?

その(過去の)証拠はどこにありますか?

全てあなたの意識の中にはありますが、今目の前にはありませんよね。

現在(現実)と過去が繋がっているか

きっと、多くの人は「過去」を指し、過去に〇〇だったから今××だ!と「今」と繋げていると思います。

ですが、実は順番が逆なのです。

今××だから、過去が〇〇なんです。

似ているようですが、私たちが思っている“先”が“後”なのです。

過去は現在があるからあるのであって、現在がなければ過去は存在できません。

未来があって、現在があって、過去があります。時の流れ(便宜上流れと表現します)と思っている現象は、実は、未来から流れ、現在を通り過去へと続いています。

そういった意味では過去と現在は繋がっていると言えますが、独立して存在するそれらの1コマ1コマはバラバラに存在しており繋がってはいないとも言えるのです。

実際には今同時にそれらが存在しているというのが本当の事だからです。

頭がこんがらがってきましたね!

つまり、お伝えしたいのは、常識とはあなたが自分の頭の中で作り上げたものにすぎないということです。

過去がこうだったから現在がこうなのではなく、むしろ、現在(現実)がこうだから、過去はああなるのです。

過去の記憶の曖昧さ

例えば、あなたが子供の頃の記憶を辿ります。

小学生の時、失敗したあの出来事…親や友達に聞いてもそんなことはなかったって事はないでしょうか?

同じ出来事を体験しているはずなのに、全く違った印象をお互いに持っていたり、自分にとっては嬉しい(感情)の出来事でも、誰かにとっては悲しい(感情)の出来事だったり、同じ出来事のはずなのに、違った記憶を持っています。

当然ですが、あなたの記憶はあなただけのものなのです。

過去を変える

これまで、過去の正体や現在(現実)との関係をお伝えしました。

勘の良いあなたならもうお気づきかもしれません。

そう、過去を変えるには現在を変える。現在を変えれば過去は変わります。

先ほどお伝えしましたが、あなたの記憶はあなただけのものです。そしてそれは、実際に起こった事なのかどうか証明できません。

あなたが、過去を変えたいと思うのは、現在(現実)に何らかの不満や、過去に対しての後悔があるのだと思います。ですが、過去がそうだったから今がそうであるわけではないのです。

もし、今あなたが現実に満足しているなら、過去にも満足しています。あなたの現実が楽しいなら過去の思い出も楽しいはずです。現実が楽しい時、満足している時、過去に不満を持つことができないのです。

もし、現実は楽しいけれど、過去に不満を持っているという人が居るなら、過去に縛られた現実を生きる事そのものを楽しんでいると言えます。

さて、具体的に過去を変える方法ですが…

  1. 今の現実、現在の生活を大事にする。あなたにとっての心地よいものにする。
  2. 過去へのツアーを行って、戻って自分を癒す
  3. 過去へのツアーで今のあなたが保持している過去の記憶を書き換える

今を心地よくする

今、現在において、あなたが不満に思う事をひとつずつ解消していくことから始めます。

あなたが今不満に思っている事は何ですか?あなたは、あなたを自由にすることができます。

あなたをそこに縛り付けているのはあなた自身以外にはあり得ないからです。

私もちょうど先ほど、部屋がすごく散らかっていて苛々しました。子供たちが片付けないのです。使ったものを元に戻さないのです。

でも、実はこれも順番が逆なのです。

現実=私が、苛々している⇒<<注目する>>⇒雑誌が床にある⇒テーブルに物がある

そして、私がすぐに行った事は、「イライラしてる!」と言いながら心地の良い音楽を探して音楽を流し片付けを始めました。もちろん、子供が起きてきたら「ちゃんと片付けて!」とも言いましたが、今の私からは苛々は取り除かれました。

私は苛々を取り除くトリガーをいくつか持っています。

まず、自分の状況を把握する為に「イライラしている!」と自分で自分に教えます。そして、ヒーリングミュージックなどの心地の良い音楽を流し、「それを聞くと心が落ち着く」と自己暗示をかけています。それから、その散らかった部屋が少しでも片付いていれば私の苛々は収まる事を知っているのでその状態に自分で近づけました。

恐らく…これを読んでいる方の中には子供に片付けさせればいい!と思う方もいらっしゃると思います。

もちろん、子供自身に片付けさせてもいいのです。ですが、私は私の気分が良くなる手っ取り早い方法を選んだだけのことなのです。私の中で許せる範囲のレベルまで片付けてしまい、残りは本人たちにバトンタッチしました。

”少しでも自分を心地よくする“

間違えやすいですが、あなたがなんとかできるのは自分だけなのです。どう頑張っても他人をどうこうすることはできないのですから、自分の気分を変える、自分自身を心地よくする事に集中してください。その為にどうすれば良いかを考えるのです。他人ではなく、自分自身です。

今が気分が良い時、それに続く過去も気分が良いのです。今の自分を気分よくさせるということは、過去の自分まるごと気分よく体感するということなのです。過去とは今、頭の中で体験していることだからです。

過去へのツアー

過去へのツアーとは、恐らくあなたが思うような、映画のような肉体ごと過去へと行くものではなくて、意識だけを過去に飛ばすと言った方が適切かも知れません。

過去とは、今、頭の中で起こっている出来事です。そして、過去と未来と現在は同列であり、時間の流れはありませんが、あえて時系列に並べるのであれば未来があり、現在があり、過去があります。未来の延長線上に現在があり、現在の延長線上に過去があるという感じです。

意識を過去へ飛ばす

リラックスできる空間、体勢で静かに目を閉じて自分の中で一番古い記憶まで掘り下げていきます。その記憶の周辺を再建補完していきます。

最初は天からの目線でも大丈夫ですので、自分がどのように振舞って、行動して、周りの様子がどうだったかを観察します。

徐々に意識をイメージの中の自分へと投影していきます。自分が主人公になります。自分の目や耳で過去の追体験を行います。

強烈な思い出でなくても日常的な風景でも構いません。その時は気づかなかった事を再発見するかも知れません。例えば、その過程で強烈な思い出にたどり着いたとしても、その時の自分は一人ではなく、今のあなたが傍にいます。あなたは安全です。

過去を癒す

傷ついている(とあなたが思っている)誰か、もちろんあなたでも良いし、親や兄弟、彼、彼女、友人、子供でも誰でも良いですが、過去へと戻りその人達を癒します。

優しい言葉をかけ(声に出さなくても心の中で大丈夫です)、その傷ついた誰かの話を聞いてあげます。辛かったのかも知れないし、悲しかったのかもしれません。話を聞いてあげるとその思いは消えます。便宜上わかりやすく例えるなら、成仏します。

優しく抱きしめてあげて、辛かったね、気づかなくてごめんね、大丈夫だよ、背負ってくれてありがとうというように、お礼を言ってあげてください。

過去の記憶を書き換える

根気のいる作業になる場合もありますが、仕組みを理解して、受け入れられれば案外簡単に出来てしまうかも知れません。

過去の記憶=あなたの思い込み だと納得できたなら、その思い込みを別の事柄に思い込み直すだけなのです。

実際に起こったと思っている過去の記憶をそう簡単には変えられないかも知れませんが、冒頭から再三お伝えしている通り、過去とは、今あなたが頭の中で作った記憶と言う名の概念にすぎません。

あなたが創った記憶なら、あなたが創り直す事に問題はないでしょう。すぐに受け入れららないなら、「もしかしたら(過去の記憶は)〇〇だったかも知れない」という風に“かもしれない”から始めてみます。そして、それを少しずつ確信に変えていけばあなたの過去の記憶が変わります=あなたの過去が変わったということです。

今を変える

もしも、あなたの世界の法則が、今が過去の証拠だとするならば、今が変われば過去も当然変わります。

あなたが今を変える事は、あなたが思う過去を変えるよりも簡単に行えるかも知れません。

過去の証拠である今を変えてしまうのです。

今すぐにあなたにできる事は、あなたの感情を見張る事。嫌な気持ちを解放すること。物事の良い面、好ましい面に目を向ける事。あなた自身で、どんなに些細なことでもよいので幸せを感じる事。

あなたが必死で自分を幸せにすることだけに集中していった先で、振り返ってみると過去は必ずあなたの思うように変わっています。

そして、今があるから過去があるという本当の意味を知る事になります。

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