他人をコントロールしたい?

現実のしくみ
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私たちは日常生活の中で、さまざまな人と関わります。家族、友人、恋人、同僚、上司、部下、お客様、先生、学生、隣人などなど。
人間関係は私たちの幸せや不幸を大きく左右する要素の一つです。しかし、人間関係は常に円滑にいくとは限りません。時には、自分の思い通りにならない人、自分と意見が合わない人、自分に不快な感情を抱く人、自分が不快な感情を抱く人、自分に不利な行動をとる人などに出会うことがあります。そんなとき、私たちはどうすればいいのでしょうか?

他人をコントロールするということ

不快なその人に出会った時どうすれば良いのか?
一つの方法として思いつくのは、他人をコントロールしてしまうという考えです。他人をコントロールするというのは、言い換えると、自分の意志や価値観を他人に押し付けたり、他人の行動や感情を自分の都合に合わせたりすることです。
例えば、自分の考えが正しいと思っている人は、他人に自分の考えを受け入れさせようとします。自分の気持ちが傷つくのを避けたい人は、他人に自分に優しくしてもらおうとします。自分の利益を守りたい人は、他人に自分に有利なことをしてもらおうとします。
このように、他人をコントロールしようとする行為は、自分の欲求や目的を満たすために、他人に対してさまざまな圧力や操作をするということです。潜在意識の上ににおいても同様です。

しかし、他人をコントロールしようとすることは、本当に良い方法なのでしょうか?答えはノーです。他人をコントロールしようとすることは、現実的には以下のような問題を引き起こします。

  • 他人の自由や尊厳を侵害します。他人は自分とは違う個性や価値観を持っています。他人に自分の意志や価値観を強制することは、他人の自由や尊厳を侵害することになります。他人もまた自分と同じように選択や判断を尊重されたいと思っています。他人の自由や尊厳を侵害することは、他人の反発や敵意を招くことになります。
  • 他人の信頼や尊敬を失います。他人をコントロールしようとすることは、自分の不安や不満を表すことになります。他人をコントロールしようとする人は、自分に自信がないと思われたり、自分に対する信頼や尊敬を失ったりすることになります。他人は自分に対して誠実や尊重を示してほしいと思っています。他人の信頼や尊敬を失うことは、人間関係の質を低下させることになります。
  • 他人の成長や発展を妨げます。他人をコントロールしようとすることは、自分の視野や考え方に限定することになります。他人をコントロールしようとする人は、他人の意見や感情を聞かなかったり、他人の可能性や能力を認めなかったりすることになります。他人は自分の成長や発展を望んでいます。他人の成長や発展を妨げることは、人間関係の活力や創造性を失うことになります。

自分の世界で起こっていること

他人をコントロールしようとすることは、コントロールしようとしている相手の視点に立った時、それは自分がされたくないと思っている事の現れということです。

では、どうすればいいのでしょうか?

答えは、意外かもしれませんが他人をコントロールできないということを受け入れることです。
他人をコントロールできないというのは、自分以外の人は自分の思い通りにならないということです。これは、当たり前のことです。
私たちは自分自身をコントロールすることはできても、他人をコントロールすることはできません。他人は自分とは違う存在であり、自分の意志や価値観を持っています。
私たちは、他人をコントロールしようとするのではなく、他人を理解しようとすることが大切です。他人を理解するというのは、他人の立場や感情に寄り添ったり、他人の考えや行動に興味を持ったりすることです。
ですが、実際には他人の考えを正確に理解することは不可能です。
他人に見えるその人はあなたの世界に住むあなたの分身だということを理解してください。

あなたに喜びを与える役の人、あなたに悲しみを与える役の人、あなたに嫉妬心を与える役の人・・・

それらは全てあなたが配役を決めた人々だということを思い出してみてください。
自分がその人に何故その役を与えたのかをを思い出してみてください。

他人に役割を与えている

自分がその人にどのような役割を与えているのかを理解することは、自己理解にもつながります。なぜなら、私たちが他人に感じる感情や反応は、実際には自分自身の内面や未解決の問題を映し出しているからです。
例えば、ある人が常に自分をイライラさせる場合、それはその他人自体に問題があるのではなく、私たち自身がその人に対して持っている期待や前提が原因かもしれません。

また、私たちが他人を通じて感じるポジティブな感情も同様です。誰かを尊敬したり、愛したりするとき、私たちはその人が持つ特質や行動に自分自身の理想や価値観を見ているのです。つまり、他人との関係を通じて自分自身を理解し、精神的に成長しているとこうことです。

この考えを深めると、私たちが日常で遭遇するすべての人間関係が、自分自身の内面との対話であるとも言えます。他人は鏡のようなもので、自分を映し出しているだけです。だからこそ、他人に対する理解や対応は、実は自分自身に対する理解や対応と直結しているのです。

自分の選択

この視点から人間関係を見直すことで、私たちはより平和で建設的なアプローチを取ることができます。他人をコントロールしようとするのではなく、自分自身の反応や感情に注意を向け、自分がどのように感じ、反応するかを選ぶことが重要です。他人を変えることはできませんが、自分の反応はコントロールできます。

そして、自分自身が他人とどのように関わるかを選ぶことで、より意識的で充実した人生を送ることが可能になります。人間関係は私たちに多くの喜びをもたらす源ですが、同時にストレスの源でもあります。その両方を管理するためには、自分自身と深く向き合うことが大切です。

他人とのすべての相互作用は、自己探求と自己実現の旅の一部です。他人を通じて、私たちは自分自身を映し出し、自分自身を形作っていくのです。だからこそ、他人を理解しようと努めることは、実は自分自身を理解し、愛することにつながるのです。

このように考えることで、私たちは他人に対する過度の期待を手放し、すべての人間関係をよりリラックスして楽しむことができるようになります。他人が自分に何をしてくれるかではなく、私たちが自分自身にどのように反応するかが、心の自由へと繋がっています。

あまみゃ~
あまみゃ~

言ってる意味はわかるけど、ぶっちゃけ苛々する人居ますよね!

にゃんこ先生
にゃんこ先生

そんな時は自分自身の現状を受け入れましょう

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