願望を達成するためにとよく言われる事のひとつに「執着を手放しましょう」というのがあります。
聞いたことありますか?
でも、その執着を手放すということが具体的によくわからなかったり、わかっていてもできないという人も居ると思います。
私はそうでした。
「願望」と「執着」と「好ましい現実を思考すること」と「手放す」ことを整理して考えられなかったのだと思います。
当時の自分を思い出して、わからなかったところを中心に説明しますが、それでもわからない時にはお尋ねください。
願望と執着の違い
執着を手放しましょうの「執着」って何でしょうか?調べてみると
しゅうじゃく/しゅうちゃく【執着】
《名・ス自》ある物・事に強くひかれ、深く思い込んでどうしても忘れ切れないこと。
このように説明されています。あれれ、もしかしてそれって願望のことじゃない?って感じませんでしたか?
では、次は願望について調べてみましょうか。
がんぼう【願望】
《名・ス他》願ってその実現を望むこと。がんもう。 「長年の―がかなう」
願望の意味と執着の意味は比べてみると違っていましたね。
願望は実現を望む事、執着はどうしても忘れきれないことのようです。
願望も忘れきれないのだが?
「願望」と「執着」の違いがわかったところで、次にこんな疑問が湧いてきませんか?
「願望」に「執着」した場合、願望も手放すのか?
願望を手放したら願望じゃなくなって叶わないんじゃないの?
はい、もうここで「願望」と「執着」をごっちゃにしてしまっています。
気を付けてぇ~!
願望と執着は別々に考えると良いでしょう。
願望はどうしても実現したいことでしたね、執着はある物事に強く惹かれ思い込んでどうしても忘れきれないことでしたね。
執着の場合、何に強く惹かれて思い込んでいるのでしょうか。
願望を忘れたら叶わないと思っていませんか?願望は忘れても忘れなくても叶いますのでご安心を。
何に執着しているのか
願望実現でよく言われる執着とは何に執着しているということでしょうか。
これは逆から考えるとわかりやすいかも知れません。
叶っている状態と叶っていない状態の思考や意識の違いをみてみましょう。
叶っていない状態というのは、常に叶っていない事を確認して認識しています。
現実は?
自分の認識です!
1つには、叶っていない現実を握りしめている(執着している)と言えます。
また、願望を達成するためにと強く思えば思う程叶っていない現実を強く意識することになります。
執着して叶わない場合、叶った後の現実ではなく、叶っていない現実で叶えるための現実に執着しているということです。その違いを理解しましょう。
執着を手放さないと叶わないのか
執着を手放さないから叶わないというのを見かけますが、本当にそうでしょうか。
正解は執着していても叶います。(そういう設定なら)
ただ、現実の構造上、あなたが強く意識した世界を体験するというシステムになっているので、叶っていない現実を強く意識するとそれを体験してしまうのです。
これは、「願望」ではなく、その背景「叶っていない現実」を握りしめていると、執着していると、叶いませんよと言っています。
最初に見た通り、「願望」と「執着」は違います。
できれば早く叶えたいですよね?だったら、叶っていない現実に目を向けるのではなく、叶った後の現実に目を向けた方が実現が早いですよというわけです。
執着を手放した時に叶うって本当?
そうとも言えるし、そうとも言えません。これまで説明してきた事から考えてみましょう。どうしても叶えたいと叶っていない現実に執着している状態だと、叶っていない現実を体験します。
また、どうしても叶えたいと叶った後の現実に拘るあまり叶っていない現実を固定する場合もあります。
そんな時、
- 叶っても叶わなくてもどっちでもいいや(どうせ叶うから)
- 叶っても叶わなくてもどっちでもいいや(どうせ叶っているから)
これくらい思考がゆるゆるになっていると、望む現実に意識を向けやすくなります。望む現実を軽やかに選択できるようになっています。
これが、執着を手放すと叶うの正体でした。
まとめ
- 執着してもしなくても叶う
- 「願望」と「執着」は違う
- 叶っていない現実に執着すると遠回り
- 握りしめているのが「願望」なのか「叶っていない現実」なのかに注意する
- 思考をゆるゆるにする
- 余計な思考を省いて願望だけに集中する
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