思考は現実化するという事を聞き、一所懸命に望む現実を思考しようとします。しかし、そこには思い込みという罠も潜んでいるので注意が必要です。
願望実現が難しい理由
願望実現には、望む現実を思考すること、望ましい現実(環境など)を先取りすることなどが有効とされます。
望んでいる現実を思考することが意外と難しいと感じるかも知れません。思考は自由でちょっと目を離すと、望んでいない事を考えていたりします。
望ましい現実を先取りしようとして、少し高いティーカップでお茶を飲み現実とのギャップに落ち込んだりしてこんなはずじゃないと思ったり。
全て自分でやっていることなのですが、無意識に思考や感情が沸き上がってしまうので難しく感じてしまうのかも知れません。
望む現実に思考を添わせる
思考が現実化するとは、「思った通りだ」という状況になるということです。でも、思った通りだと意識していなくとも、あなたのすぐ隣や、あなたの中には既に「現実」があります。それは、意識することもないくらい自然に現実だと受け入れている状態で存在しています。
本来であれば、現実とはそのように軽やかなもので、意識せずとも瞬間瞬間にあなたの願望や思考は常に叶い続けています。逆に言うと、叶っていない世界では生きられない(生きていない)のです。
本当は、叶っている世界から自分を分離させ、これから叶えるぞ!とわざわざ頑張るという風に現実を複雑にしているのは自分自身なのです。
そして、今「わざわざ頑張る」というところに居ます。存分にそれを楽しんでください。
望む現実に思考を添わせるとは、思考を限りなく現実と一致させる作業です。意識せずとも叶っている状態とも言える位置へ思考と現実をぴったりとくっつけます。
その為の近道に、瞬間瞬間にあなたの思考は現実化していることを実感することというのがあります。
過去のあなたの叶ったリストを作ってみるのも良いでしょう。ほんの些細な事でも瞬間瞬間に叶っているということを実感してください。
例えば、
- 自分でお箸を使えるようになった
- 自転車に乗れるようになった
- 文字が書けるようになった
- 1人でお風呂に入れるようになった
- 欲しかったペンケースを買った
- 好きな洋服を買った
- 好きな動物と暮らしている
- 趣味をもっている
- スイーツ巡りに行った
- コーヒーを飲んだ
- ごはんを食べた
- 本を読んだ
- 映画を見た
など、何でも良いので子供の頃から今までにあなたが叶えてきたことや今の現実であなたが叶え続けている事などをリストアップしてみてください。本当にあなたは色々な事を叶えています。そして、叶える力を持っています。
望ましい現実を先取りする
願望実現をする為に望ましい現実を先取りする、または望ましい現実の感情を先取りするという方法があります。
現実の認識において感情は重要なポイントとなります。同じ現実を見てもポジティブに捉えるのかネガティブに捉えるのかであなたにたいする現実が変わってきます。
お金が欲しい、生活に余裕が欲しいと望む人にホテルのラウンジでお茶を飲む事を勧める本がいくつかあります。それは、優雅な雰囲気・気分・感情を味わうための練習になるからです。
現実の先取りとは叶った後の自分はどんな感情で生活しているのか、どんな自分であるのかを先に体験して無理やり現実の方がそちらに合わせてくるというものです。
先取りの体験談
かつて私自身も色々と悩みを抱えていた時に先取りの体験をしたことがあります。当時の私は子供を抱え全くお金がないという状況でした。それでもなぜかわからないけど生活はできていました。ただ、そんな生活がいつまでももつはずがないと思っていて、なんとかしなければといつも考えていました。
私は思考は現実になる、感情の先取りの話を知り、裕福になるイメージをしたりしていましたが、なかなか生活が楽になりませんでした。そこで、私はいつも買わないようなものを買って持つ事にしました。
それは、スワロフスキーのキーホルダー(バッグチャーム)でした。家の鍵にキーホルダーなんてお土産でもらったものか雑貨屋さんで購入した安価なものしか付けたことなかったのですが、そのスワロフスキーのキーホルダーを思い切って購入して鍵につけました。
キラキラしてとても綺麗で見ているだけでうっとりとしました。そんなうっとりするようなキーホルダーを家の鍵につけるなんて!と贅沢な気分を味わいました(笑)
私がそこから抜け出した決定的な行動とまではいかないかも知れませんが、このことは確実に私がそこから抜け出す手助けにはなりました。いつもより少し贅沢を積み重ねていくと、その贅沢が普通になってきたのです。それから生活のレベルがどんどん上がっていきました。
私の他にも有名な話だと、森三中の村上知子さんは結婚したいと思っていて相手もまだ見つかっていない段階から家族の食器を揃えていたというのもあります。ご本人は意識していなかったかも知れませんが、それも立派な先取りです。
望む現実の思考と思い込みの違い
望む現実を思考する場合、いきなりそれができれば問題ありませんが、それが難しいという場合、段階を踏むこともあります。
〇〇だったらいいな ⇒ ○○かも知れない ⇒ ○○だ
のように、少しずつ進めていく事で理想と現実とのギャップを無理なく埋めていきます。この場合では、「本当はそうじゃない!そんなはずはない!」という心の反作用が起こりにくく、起こったとしても、「○○かも知れない」と断定していないので受け入れやすくなります。
潜在意識に少しずつ言い聞かせていくイメージです。悪く言えば、潜在意識を騙して理想の状態を植え付けます。
一方、思い込みではどのような事が起こっているでしょうか。こちらも潜在的にはそうではないとわかっていますが、顕在意識のみでそうだと無理やり納得させようとした結果潜在意識はちっとも変っていないのです。その差分は埋められないままです。
○○だ(本当は違う) ⇒ ○○だ(本当は違う) ⇒ ○○だ(本当は違う)
カッコ内は潜在意識ですが、顕在意識で思っている事と潜在意識で思っている事は違うままです。現実は全く変わっていないのに顕在意識のみで○○だ!と思っているだけです。本人がそれに気づいている場合は苦しいでしょうし、気づいていない場合は思込みの激しい人、精神疾患とみられてしまいます。
あなたの望む現実のあなたはきっと思い込みの激しい人ではないと思います。特に恋愛成就を望む人であれば、思い込みで一歩間違えばストーカーになってしまったりということもあり得ます。願望実現の思考の取り扱いには十分注意が必要です。
思い込みかそうではないのかの区別として、自然にそう思える(無理やりねじ伏せていない)というところがポイントになります。最初はどうしても思い込みからスタートしてしまう事もあるでしょう。でも、その思い込みを現実にする為には潜在意識でもそれが現実だと認定しなければならないのです。
まとめ
- 自分には叶える力があることを知り、望む現実に思考を添わせていく
- 望ましい現実の自分はどんな感情で過ごしているのかを考え先取りする(今目の前がそうでなくても、感情だけを先取りする)
- 望む現実へと思考を徐々にシフトすることによりギャップを少なくする(摩擦が大きいと動きが鈍くなるので少しずつ意識をずらしていく)
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